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ジョー・エスティル先生の言葉

更新日:2022年10月27日

Estill Voice InternationalのYoutube チャンネルに掲載されている"ジョー・エスティル先生の言葉 Jo Estill, In Her Own Words"を日本語に訳しました。 お時間のある時にお読みください。

【日本語訳】 なぜ私がこの仕事をしているのか、お話したいと思います。

私はもうパフォーマンスをしておらず、 興味もありません。

実際、私はこの種のパフォーマンスを邪魔に感じています。 私は、人に見られたり聞かれたりしないように、目立たないように...騒がないように、注目を浴びないようにと教育されてきました。 研究室で数字を足したり、グラフを作ったりして研究している方が好きなのですが、私がこの仕事をしたい理由はたった1つです。 みんなに歌って欲しい、みんなに声を使って欲しい!ということです。


0'46 1つお話したい経験があります。 私は45歳で学校に戻り、教師をしていました。ある日、女の子を教えていると、彼女の小さな弟が母親と一緒にいました。私は、SOBのデモをしていたのですが(歌っている映像)

その時、男の子が「ママ、どうして泣いてるの?」と言いました。

私にとって、それがどんな体験だったのか...言葉では言い表せないほどです。 私は4歳の時から、素晴らしい声を持っていました。みんなが「この子は素晴らしい歌手になるよ。」と言っていました。確かに私は素晴らしい歌手になりました。ただパフォーマンスが好きではなかったのです。 (彼の言葉によって、歌っている時に)私は泣いていたのだ、ということに気付いたのです。でも、世の中の全ての人が泣くことができるのに、どうして歌うことはできないのでしょうか?

そこで気付いたことがあります。(子供のころ)私はずっと泣き虫でした。 父は私に...

" Zitto! Non Piangere più! " (イタリア語: 静かにしなさい!泣くのはやめなさい!)

と言い、泣かせてはくれませんでした。 どうしてでしょう...彼はどうしたら良いのかわからなかったからです。彼は、家、食べ物や洋服を与えてくれましたが、私たちが必要なものが何か分からなかったのです。私たちはシンパシーと、愛だけが必要でしたが、彼は孤児だったため、そのことを理解できませんでした。

ですので、私は泣くのを我慢して(泣くのを我慢している真似)この筋肉を鍛えていました。(笑)

2'34 数週間の苦悩の後、自分はやりたくもないことをやって、人生の3分の2を無駄にしていた、と気付きました。 私は自分が何をしていたか理解し、それを他の人に教えたいと思いました。

というのも、立ち止まって考えてみると、世の中には歌いたいと思っている人のほうが多いからです。 ある銀行の頭取達と話したことがあるのですが、「全ての人が美しい声を持っているのよ」と彼らに言うと、みんな笑顔で 「私は違うよ、私には教えられないよ」と返してきます。でも、彼らの顔には「私も歌ってみたいな、でもできないと思うよ」と書いてありました。

3'14 先週ロンドンで行われた声楽教師の国際会議で、10分間ベルティングを教える機会を得ました。Anne Marie Speedが講演をしていた所、ステージ上のベルトについて質問があったのです。彼女は「ここに専門家がいますよ、彼女に教えてもらいましょう!」と言い、私にデモンストレーションを頼みました。 私は10分間「Hey! Hey !」と叫んで、みんなに腕を振ってもらいました!私が「声がここ、手の中にあるよ、この手の様にあなたもいかなくちゃ!」と言うと、彼らはその力を理解し、実行したのです。みんな、それをとても気に入った様でした。彼らはその週ずっと、私を見ると笑顔で挨拶しました。なぜなら私は彼らに叫ぶ許可を与えたからです。

4'11

私たちは、この世に叫びながら生まれてきます。 その後に、静かにしなさいと言われるのです。 「騒ぐな、気が狂いそうだ、叫ぶのをやめろ」と言われます。

そのことによって、"自分の声は悪いものだ!トラブルを引き起こすものだ" と思い込んでしまうのです。 私たちの声は内側にあるので、自分の内面が悪いと信じてしまいます。

35歳になって教育委員会か何かで講演をしなければならなくなったとき、自分の内面的な悪さを知られるのが怖くて講演ができない、なんてことが起きるのです。

それは良くないことです。なぜならそれは真実ではないからです。

私たちが、まず第一に子供たちにすべきことは、毎日5時に裏口のポーチに連れ出し、子供たちに大声を出させることです。そして拍手喝采してあげましょう。もしくは、そうでなければ、世界中の人に、自分の内面がどれだけ美しいかを示しましょう。 自分の内面がどんなに美しいかを知れば、そこに夢を描けないことはないのですから。

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